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ポム・チュー・ゴー!

こんにちは。ゴーです!

Vol. 1  僕の名前は3度目の名前

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 僕の名前は、ルーンスワン・ギエッティポン。21歳の時に、友人の紹介の占い師に勧められて、今の名前に改名しました。でも、僕にとっては3度目の名前です。日本人にとっては不思議かもしれないけれど、これは、タイではごく日常的なことです。政治家であろうが、屋台のおばちゃんであろうが、関係ありません。職業、年齢、性別にかかわらず、運が悪ければツキを呼ぶために名前をひんぱんに変えるのです。

 タイでは、通常、子供が生まれた時に名前を付けるのは両親ではありません。自分の子供の運が開けるように、僧侶や占い師などにお願いして名前を付けてもらいます。


寺院にお参りする人々と祈祷する僧侶。
 名前を付けるにあたって参考にするのは、生まれた年月日、曜日、時間、性別、付けられる名前の文字などです。日本でも、名前の漢字の画数や形などで、姓名判断しますよね?タイ文字も同様で、母音と子音の組み合わせなどでよい名前かどうかを占います。

 名前を付ける人は、僧侶や占い師などの専門職に限りません。名前を付けるための知識を持ち合わせている親戚や知人などに依頼する人もいます。もちろん、よく当たる人気の占い師もいて、高い料金を支払ってでもその占い師にお願いする人もいます。

 ちなみに、タイでは、名前を付ける時だけでなく、家や土地、車など大きな買い物をする時にも占ってもらいます。そして、自分の好みなどは全く関係なく、たとえ赤い車が好きでも「緑色がよい」と言われたら、緑色の車を買います。

 実は、2年前に僕がタイに一時帰省した時、知り合いの副知事から母に進言があり、今の名前はよくないので、名前を変えるよう勧められました。ここでは、名前をタイ文字で書けないので少々説明しにくいのですが、「ギエッティポン」という最初に母音がある名前に問題があるのだそうです。「パラワット」など最初の文字が子音だけの名前の方がよいということで、母から、副知事が選んだ2種類の運がよくなる名前を提示されて、どちらかを選ぶように言われました。でも、僕は5つの大学を卒業しているので、卒業証書の名前も全部変えなければならないし、パスポートやビザの問題もあります。21歳で今の名前になった時にも大学に改名証明書を持って行き、書類を書き変えてもらったけれど、またそれをするのは面倒です。

 こんなことを書くと、皆さんは「名前をしょっちゅう変えるタイでは、だれがだれなのか、わからなくなるのでは?」と心配するかもしれませんね。でも、大丈夫。タイ人は、生まれた時に本名を付けると同時に、日常生活で使われるニックネームを必ず付けます。タイ人は、普段、ニックネームで呼び合う習慣があるので、逆に、相手の本名を知らないことも多いのです。本名は僧侶などに依頼して付けてもらいますが、ニックネームは両親が子供に対して思いを込めて付けます。僕の愛称「ゴー」は、「かっこいい」とか「すてき」という意味です。そして、西谷チャライポーン先生の愛称は「イン」。このため、最初にINJのスタッフから「チャライポーン先生が…」と言われた時も、だれのことか全然わからなかったのです。「イン」ならわかりますけどね。だから、タイでは本名が変わっても、だれも不便を感じないんですね。

 というわけで、名前を変えても日常生活にはあまり影響ないのですが、書類の手続きのわずらわしさを考えると気が重くなるので、僕自身はあまり名前を変えたくないのです。でも、周りの人に「名前を変えると幸せになれるよ」と強く勧められると、「やっぱり名前を変えた方がいいのかなあ」と悩んでしまいます。


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