バンコク/交通機関

Transportation in Bangkok


◎ バス/Bus (ロット・メー)




 バンコク市内のバスの豊富さは、かなりのものです。バスには番号が書いてあり、それによって行き先、ルートが変わってきます。何番のバスがどの道を通って、どこに行くということを把握していれば、バンコク市内を自由にスイスイ巡れるでしょう。バスを待っているタイ人に何番のバスに乗ればその目的地に着けるのか聞いても良いのですが、その場合は、少し面倒で、2人〜3人の人に聞いたほうが良いでしょう。
 もし、皆のバス番号が一致していたら、その番号のバスに飛び乗ってください。もし、皆の番号がバラバラだったりしたら、本当にその場所にたどり着けるかは分かりません。。。別に悪気があって間違った番号を教えてくれるのではないのですが、あくまでも親切心から適当にでも答えてしまうのは、タイの人の特徴です。一番良い方法は、バンコクにある紀伊国屋書店や日系の書店でバスマップを手に入れて、このバスで合っているのかどうか確かめるために、タイ人に聞くのが最も確実な方法でしょう。
 バスの種類には色々あります。

 エアコンなしで、風が吹き抜けの緑色のミニバス(3,5バーツ)、赤色のバス(4バーツ)、白色のバス(5バーツ)。これらのバスは、例え発着地点からそのバスの終着地点まで乗っても、料金は一律です。このバスに乗るのにお勧めなのは、比較的目的地が短距離の場合、比較的涼しい時期、そして早朝・夜中の道路が空いている時です。なぜかというと、排気ガス・ジリジリとした暑さの為です。早朝・夜中には、比較的涼しくて、道路も空いているので、バンコクの空気が心持ち澄んでいて、違った一面のバンコクを発見することができるでしょう。

 エアコン付きのバスには、青色のバス(8〜18バーツ)、オレンジ色のバス(10〜20バーツ)、白色の2つつながりのバス(8〜18バーツ)があります。これらのバスは全て距離によって料金が変わります。こちらは涼しくて快適です。しかしエアコンが効きすぎて寒すぎるバスもあるので、耐えてください(薄手の長袖を用意しておくと便利です)。

 さて、次は乗り方です。ここでは、バスを止めてから降りるまでをご案内します。

 まず、バス亭で目的のバスをとことん待ちます。日本のバスのように、時刻表があるわけでもなく、バスが来るまで30分〜1時間くらい待つこともあれば、待つ暇もなくすぐに飛び乗れることもあります。まずバスが来たら、手を肩と水平にして上下に振りましょう。それがバスを止める合図です。あるいは、運転手と目を合わせて、少し小さめに手を挙げるのもいいでしょう。

 さて、バスが走ってきてまだ完全に止まっていないけれど、ドアが開きます。その時からあなたは、乗る心構えをしていてください。まだ少し動いているけれど、ほとんど止まったなと思った瞬間が勝負です。素早くバスに乗り込んでください。あなたの片足がバスに乗ったのを確認したら、バスの運転手はまた走り始めます。ここでまだ安心してはいけません。素早く座席に座るか、ちゃんとしがみ付ける棒を見つけて、バランスがとれる定位置に着きましょう。

 さあ、まだ安心は禁物です。次はあなたのコミュニケーション力が試される時です。パカパカと音をたてて丸井筒の缶を持った車掌さんがお金を回収しに、あなたに向かって近づいてくるのを待ちましょう。まず自分がタイ語を話せるかのごとく、目的地のタイ語版を自信を持って伝えましょう。ここで、「何?」みたいな感じで聞き返されてもめげてはなりません。大切なことは、分かってくれるまで何回か発音してみましょう。地図を持って「ここ!」と説明しても構いませんが、余計ややっこしくなることがあるので、大らかな気持ちで望みましょう。○○バーツだよと金額を告げられて(この場合はエアコンバスです。エアコンでなければ、料金は一律なので、予めお金を用意しておいて、素早く手渡しましょう。)支払いを済ませた後に、車掌さんを引き止めておいて、「チュアイ(Please)ボーク(Tell)ドゥアイ(依頼する時)ター(If)トゥン(Arrive)  (地名)」「(地名)に着いたら教えてください。」と伝えましょう。車掌さんは、微笑みながら「分かったよ」と快く引き受けてくれることでしょう。さあ、旅の始まりです。あとは、車内の雰囲気や車窓からの景色を思う存分楽しんでください。

 途中、まだかな。。。と不安になってきたら、車掌さんと目を合わせて微笑んでみたりして自分をアピールしておくのも、乗り過ごさない為の重要なポイントです。というのは、車掌さんも人間なので忘れていることもあるからです。「ヤン(yet) マイ(not) トゥン(arrive) ラ カ?」「まだ着かない?」と聞いてみましょう。大体の場合は大丈夫ですが、それで乗り過ごしていた場合は、車掌さんがあれこれ言ってきたり、乗客が色々教えてくれると思うので、その支持に従ってください。

 さて、車掌さんが正確に目的地を伝えてくれた場合、降りる少し手前で用意をしなければなりません。まだバスが動いている時から手すりを上手に使って、ドア付近に移動します。ドアの上にある、赤いブザーを押すとあなたが次の駅で降りたいという合図になります。そして、車掌さんにお礼を言って、そこで素早く降ります。完全に停車している状態で降りることを考えずに、多少動いていても次のことに注意して下車しましょう。バスから降りる時、バイクが走っていないか左右を横断歩道を渡る時のように確かめることです。そして安全確認ができたら、素早く降ります。無事、着地!おめでとうございます!


◎ トゥクトゥク/TukTuk




バンコクの交通のムードメーカーと言うべき、一度は絶対に乗ってみたいのが知る人ぞ知る、3輪自動車「トゥクトゥク」です。バンコクの道路は、日本とは一味も二味も雰囲気が違います。「まさにアジア!」と初めて東南アジアを訪れた人なら尚更思うに違いありません。
 エクサイティングな雰囲気の原因の一つは、やはりこのトゥクトゥクがかもし出す雰囲気も大いに関係あるでしょう。というわけで、見るだけでなく、実際に乗ってそのエクサイティングさを更に味わってみることをお勧めします。風が心地良いです(排気ガスだけど。。)。

交渉の仕方:

 外国人旅行客と分かると、高く料金を言ってくるドライバーが結構いるのが実情です。高めに言われても、彼らは生活の為に頑張っているだけです。めげずに交渉しましょう。さあ、楽しく交渉をするためのこつを伝授いたしましょう。

 まず、手を挙げてトゥクトゥクを止めます。「サワッディー カー。」「こんにちは。」次に行き先を告げてください。例えば、タイの渋谷と言われている、若者の街「Siam」に行くとしましょう。自信を持って、「パイ(行く) サヤーーム カー」と告げましょう。そして「タオライ カ?」「いくらですか?」と聞き、ドライバーの料金に耳を傾けます。

 100バーツとか高い料金を言ってくることもありますが、地図で見てすぐに着きそうな距離ならば、20〜30バーツからが妥当でしょう。すぐに着きそうな距離で、タクシーの初乗り料金「35バーツ」以上を言って引き下がらないようならば、「コー(プ)クン カ。」と言い残して、他のトゥクトゥクかタクシーを探しに行きましょう。そのようにあなたが他に移りそうになった時、「ちょっと待って。それじゃあ、25バーツでいいよ。」と引き止めてくるドライバーもいます。そしたら、ニッコリ笑って乗ることにしましょう。途中、「やっぱりこの距離は長すぎた」とか、「このドライバー、案外良い人だな」とあなたの心は揺れ動くかもしれません。そうしたら、チップとして気持ち付け加えてあげればいいのです。ただ、コミュニケーションとしての交渉を楽しめるかどうかは、あなた次第です:)





◎ タクシー/Taxi




 只今、市内を走っているほとんどのタクシーがメータータクシー(初乗り35バーツ)です。でも、ほんの7・8年前までは、交渉制のタクシーが結構走っていました。言ってみればトゥクトゥクと同じシステムだったのです。今となっては、普通に浸透しているメータータクシーですが、このシステムは実はかなり新しいのです。
 主なタクシーの色には、青と赤の組み合わせのタクシー、黄色と緑の組み合わせのタクシーがあります。タクシー会社によって、色が違うのです。

乗り方:

 手を挙げてタクシーを止めます。止めたら、まず助手席のドアを自分で開けて、運転手に「パイ(行く) (場所名)  マイ?」と聞きましょう。ついでに、「チャイ(使う) ミーター(メーター) チャイ(断定的表現=yes, right, etc.) マイ(疑問詞) カ?」(メーターを使いますよね?)と念押して聞いておきましょう。そして、運転手が「うん」とうなずけば、OKです。そのまま助手席に座るか、後部座席に座りましょう。大体は後部座席に座りますが、自由です。ただ日本と違うのは、ドアは自動ドアではないので、自分で開けて乗るということです。乗ったら、運転手がきちんとメーター始動のボタンを「ピッ」と押すかどうかを見届けて下さい。

 さて、ここからがタクシーのお楽しみの一つというべき、乗車しながらタイ語講座です。運転手がいい人だったら、ラッキーです。片言の英語、タイ語、ジェスチャーで会話を楽しむのが◎。はたまた日本語を教えてあげるのも喜ぶかもしれません。大体の運転手は地方からの出稼ぎで単身で働きに来ている人が多く、「タイのどこから来たの?」などなど、本を見ながらタイ語で色々質問してみるのも、タイの実情を知ったり、タイ人とコミュニケーションを楽しんだりするのにとても良いチャンスです。




◎ モーターサイ/Motorbike




 こちらのバイクタクシーも、日本にはない代物です。海外旅行保険に入っているのであれば、乗ってみるのも良いでしょう。エクサイティングの一言に限ります。タイ人やタイ在住の外国人たちは、朝や夕方の通勤・通学時に渋滞の中をなんなくこのモーターサイでスルリと抜けて行きます。こうして、余裕で目的地に到着できるのです。

 メインの道路に出るまでに、小道(ソイ Soi)が張り巡らされています。このソイで活躍するのも、モーターサイです。ソイの途中でモーターサイ乗り場があったり、メイン道路のソイへの入り口の所にも、モーターサイ乗り場があります。暑い国なので、歩くことを好まないタイ人の強い見方が、市民の足、モーターサイなのです。

 こちらも料金は交渉制です。行きたい場所を告げたら、ドライバーが値段を伝えてきます。できるだけ、交渉して乗り込みましょう。「ヘルメットをかぶって」、と手渡してくるドライバーもいるので、その時はきちんとかぶりましょう。乗り方として、お嬢様のように、横座りで乗っているタイ人をしばしば見掛けますが、自分の乗りやすい乗り方で、しっかりとバイクあるいはドライバーにつかまりましょう。あとは、大いに楽しんでください。




◎ BTS(スカイトレイン)/Sky Train (ロットファイ・ファー)




 1999年12月5日の王様の誕生日に開通したのが、このスカイトレインです。タイ人は、BTS(Bangkok mass Transit Systemの略)と呼んだり、「ロットファイ(電車)ファー(空の)」と呼んで、すっかりバンコクでもお馴染みの顔になって親しまれています。
 BTSが開通する前は、通勤は、バス、モーターサイ、タクシー、自家用車だったのですが、BTSのおかげでもう一つの交通手段が加わり、随分スムーズに移動できるようになりました。タイ人の遅刻の原因は、渋滞、雨、などの理由をつけていたのですが、BTSができたおかげで言い訳が少しできなくなったのも事実かもしれません。チケットの買い方・種類は、下記の通りです。

● 一回券:一駅10バーツです。何区間かによって、最大40バーツまでの料金設定があります。カード販売機では、コインしか使えないので、5バーツ、10バーツを用意しておくか、お札をコインにしてくれる窓口があるので、そこで両替してもらうのが便利です。
● Tourist Pass:観光客用に窓口で購入可能です。1日券(100バーツ)と3日件(280バーツ)があります。BTS近くのホテルに滞在して、BTSで移動しようという方には、有効期間内は乗り放題なので、とても便利です。
● 一般・通学用の30日有効のカード
一般用=10回券(250バーツ)、15回券(300バーツ)、30回券(540バーツ)
通学者用(23歳までの学生対象、学生証と年齢の証明できる証明書が必要)=10回券(160バーツ)、15回券(240バーツ)、30回券(380バーツ)




◎ 地下鉄/Subway




 当初予定していた開通時期をオーバーし、ついに2004年7月3日に開通したのが、この地下鉄「ロットファイ(電車)・タイディン(地下)」です。料金は12〜34バーツで、何区間乗っているかによります。バンコクの電車の玄関口であるファランポーン駅までは、BTSは開通していませんでしたが、地下鉄が通るようになったので、とても便利になりました。地下鉄のファランポーン駅の構内には、バンコクの交通事情の歴史、地下鉄ができるまでの歴史などが昔の写真と共に丁寧に分かり易く展示してあります。新たな小観光スポットとして、とても興味深いです。




◎ 船/Boat




 一昔前の交通は、船が主流であったバンコク。というのも、昔バンコクは、川が張り巡らされ、「東洋のベニス」とまで言われていたほどでした。近代化と共にそこら中で埋め立てられ、大都会バンコクとなった今でも、街中でその以前の面影をチラホラと見受けることができます。外国人からすると、ちょっとしたアトラクションといったような役割の船ですが、現地の人にはまだまだ大切な日常の交通網です。何と言っても渋滞の時はとても便利です。タイ人や現地に精通した外国人であれば、船を使ってスイスイと移動する手段を使い「渋滞なんて関係ないや!」という余裕を味っているのです。是非是非船に乗って一味も二味も違うバンコクの街の雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか。